魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「眠れそうか?」


「はい……ふかふかです……」


鈴蘭の口から出た擬態語が可愛らしく、心臓に走った衝撃を誤魔化すように「そうか」と返事をする。


寝心地がよかったようで、安心した。


「ゆっくり休め。おやすみ、俺の鈴蘭」


前髪をかき分けるように額を撫でる。


名残惜しいが、部屋を出るため立ち上がった。


「あの……夜明さんは……?」


ん?


俺もここで寝ると思っていたのか、不思議そうに聞いてくる鈴蘭。


「俺は別の部屋で寝る」


本来なら、寮ではベッドはひと部屋にひとつだが……さすがに俺と寝室を共にするのは嫌だろう。


「あ、でも……」


気を使っているのか、きっと自分がいるから俺が出ていくとでも思ったんだろう。