魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

覚悟を決めたような表情で、俺を見た鈴蘭。


「お前は偉いな」


無理はしてほしくないが、頑張ろうとしている姿にまた愛おしさが募った。


再び力強く抱きしめてしまってから、ハッと我に返る。


「ああ、すまなかった。苦しかったか?」


鈴蘭は首を横に振ったが、気を使っているかもしれない。


今まで誰かを抱きしめたことなどなく、抱きしめたいと思ったこともなかった故に、力かげんがわからない。


鈴蘭は華奢で、少しでも力かげんを間違えてしまったら壊れてしまいそうだ。


「布団に入れ。暖かいぞ」


まだ慣れていない場所でも、鈴蘭がゆっくり休めるよう最高級の寝具を用意させた。


鈴蘭が恐る恐るベッドに横になる。


俺は首元まで毛布をかけ、できる限り優しく問いかけた。