夜明さんも私の隣に座って、じっと視線を向けてきた。
あ、の……。
あまりの熱視線に、どうしていいかわからず戸惑う。
「……悪い、幸せに浸っていた」
そう言って、私の頬に手を添えた夜明さん。
「こうして抱きしめられる距離にお前がいるんだ……完全に浮かれてる」
そんなふうに言われて、動揺せずにはいられない。
照れているのを誤魔化すようにぎゅっとクマのぬいぐるみを抱きしめた時、夜明さんが何かを思い出したようにハッとした。
「ああそうだ。忘れていた」
ポケットに手を入れて、何かを取り出した夜明さん。
きらりと光ったそれを見て、私はぽかんと口を開けた。
「それ、は……」
夜明さんの手に握られていたのは――星蘭に盗られたはずの、ネックレスだった。
あ、の……。
あまりの熱視線に、どうしていいかわからず戸惑う。
「……悪い、幸せに浸っていた」
そう言って、私の頬に手を添えた夜明さん。
「こうして抱きしめられる距離にお前がいるんだ……完全に浮かれてる」
そんなふうに言われて、動揺せずにはいられない。
照れているのを誤魔化すようにぎゅっとクマのぬいぐるみを抱きしめた時、夜明さんが何かを思い出したようにハッとした。
「ああそうだ。忘れていた」
ポケットに手を入れて、何かを取り出した夜明さん。
きらりと光ったそれを見て、私はぽかんと口を開けた。
「それ、は……」
夜明さんの手に握られていたのは――星蘭に盗られたはずの、ネックレスだった。

