お世話係さんたちが、微笑みながらそう言ってくれる。


これ以上意見を言うのは失礼な気がして、私もそっと頭を下げた。


「中途半端に残してしまって、すみません……」


「食べきれない量を用意させたんだ、気にするな。お前の腹が満たされたならそれでいい」


夜明さんの厚意がとても嬉しいからこそ、罪悪感が残ってしまった。


「浴室に案内しよう。今日はもう風呂に入って休め」


「ありがとうございます」





お世話係さんがお風呂場に案内してくれて、ありがたく入らせてもらう。


これ、は……。


浴室への扉を開けると、中に広がる光景に目を見開いた。


家のお風呂というより……大浴場っ……。


教室くらい広い浴室の真ん中に、丸い形の大きな浴槽がある。