夜明さんも食べ終わったのか、ナプキンを畳んでいる。テーブルの上には、たくさんの料理が残っていた。


まだ箸をつけていないものもあって、恐る恐る口を開く。


「この……残った料理は、どうなってしまうんでしょうか……」


到底食べきれないくらいたくさんの量を用意していただいていたから、不安になった。


「箸をつけていないものは使用人が食べるだろう」


ということは、私が食べきれなかったものは……処分するのかな……?


「あ、あの、明日もいただきたいので、このまま冷蔵庫に……」


「明日はまた明日のものを作らせる」


「でも……」


捨ててしまうのはもったいない……。


「鈴蘭様、私共がいただきますので、お気になさらないでください」