魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

フォークを持って、ゆっくりと口に運んだ。


……っ!


「食えそうか?」


私は何度も首を縦に振った。


美味しい……!


野菜も魚介も、このジェルのようなものも……こんな美味しいもの、初めて……!


飲み込んでから、目を輝かせて夜明さんを見た。


「とっても美味しいです……!」


「そうか」


夜明さんも嬉しそうに微笑んでくれて、私も自然と笑顔が溢れる。


「この白身が特に……」


「鈴蘭は肉より魚介派かもしれないな。このポワレも気に入るだろう」


おすすめしてもらった料理を食べてみると、またしても衝撃が走った。


美味しい……!!


口に入っているため、目線で訴える。


「ふっ」


私を見ながら、耐えきれないといった様子で夜明さんが笑った。