魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

せ、世話というのは、なんだろう……?


異次元すぎて、何もかもわからない。


今日はもうこれ以上驚くことはないと思っていたのに、頭がクラクラしてきたっ……。


「本日より鈴蘭様のお世話係に任命されました。よろしくお願いいたします」


「こ、こちらこそ、よろしくお願いします……!」


同時に頭を下げたおふたりに、私も負けないくらい深くお辞儀した。


「夕食にする」


「ご用意しております」


案内されたのは、リビングの奥にあるテーブル。


上には、煌びやかな料理がたくさん並んでいた。


「どうぞ」


何、これ……。


本当に料理かと疑うくらい、見た目まで芸術的な品の数々。


どれもこれも、知らない食べ物ばかりだった。