魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

私を抱きしめる腕に、力を込めた夜明さん。


少し苦しいくらいのその抱擁に、戸惑いながらもまた愛を感じた。





再び学校に戻ってきて、車から降りる。


「疲れただろう? 歩けるか?」


「あ、歩けます……!」


夜明さんは、か、過保護なのかな……?


私は挨拶に行っただけで、疲れるようなことは何もしていないのに……そこまで心配してくれるなんて……。


「そうか。無理はするな」


ふたりで並んで校内に入る。いつもならこの道を右へブランの方向へ行くのに、今日は左へと進んだ。


もうあっちへ行くことはなくなるんだ……。


クラスメイトやルイス様とも、会わないで済む……。


そう思うと、とても心が軽くなった。


悪意を向けられるのは、すごく悲しかったから……。