魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

確信をもっている黒闇神様の目を見て、しらを切り続けるのは無理だと判断した。


「早く持ってこい」


急かされて、自分の部屋へ走る。


引き出しにしまってあったネックレスを持って、黒闇神様の元に戻った。


「あの……決して奪ったわけではありません、あたしは……」


「黙れ」


発言権もくれないのか、冷たい声色に恐怖で「ひっ」と声が漏れる。


「何度同じことを言わせれば気が済む。俺はすべて見た。お前の過去の行いも、すべてだ」


意味が、わからない……。


見たって……どうやって? 無理に決まってるじゃない。


あ……そうだった……。


この人、普通の人間じゃないんだった……。