記憶を見て鈴蘭の現状を知った時、皆殺しにしてやろうと思ったが、こいつらを殺すなんてもったいない。


「後日家に調査員もよこしてやる。楽しみにしておけ」


死は一瞬だ。そんなもので罪滅ぼしをさせるなんて生ぬるい。


――生き地獄を見せてやろう。寿命が尽きるまで。


鈴蘭がいなくなれば、3人で呑気に生活できるとでも思っているなら笑えるな。


少しずつ……崩壊させてやろう。


さすがに黒闇神家から目をつけられたと理解できたのか、目に涙を浮かべながら俺を見ている父親と母親。


「お前たちが虐待をしていた事実も、近いうちに公にする」


これに関しては……鈴蘭に許可なく記憶を見てしまったことなど、すべて話してからになるが。


先にこの情報が表に出れば、鈴蘭が困惑するだろうからな。