魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

ちゃんとわかっていた。ほかの人がいるからだってことも、きっとその言葉に感情は込められてないってことも。


だけど……いたわるような言葉をかけてもらえたことが初めてで、とても嬉しかった。


こんなこと、きっと一生言えないけど……。


本当はずっとずっと、お母さんに愛されたかった。


優しい声で、「鈴蘭」って、名前を呼ばれたかったんだ。


「……ああそうか、婚約のことを知っているなら話は早いな」


私が返事をするよりも先に、夜明さんがそう言った。


「鈴蘭は今日から寮に入ってもらう。この家には二度と帰さない」


私がお母さんとうまく関係を築けなかったこと、さっきのやりとりで夜明さんにバレてしまったのかもしれない。