魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「……で? 何を聞いたんだ?」


夜明さんの背中は広いから、お母さんと鈴蘭の表情は見えなかった。


「いらっしゃいませ……星蘭から、婚約のお話は聞いております、黒闇神様……」


お母さん、夜明さんのことを知っているの?


名前の呼び方……星蘭から聞いたような口調ではない。


そういえば、黒闇神様は現首相の息子だから……メディアにも顔を出していたのかもしれない。


私が世間知らずなだけで……。


婚約のことも……やっぱり星蘭から聞いていたんだ……。


「鈴蘭も、おかえり……今日も学校は楽しかった?」


え……?


まるで星蘭に話しかけるような声で問いかけられて、目を見開く。


お母、さん……?