魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

顔を真っ青にし、異常なほど額に汗を浮かべている。


後ろからお母さんを追いかけてきた星蘭も、同じ表情になっていた。


「黒闇神、様……」


私もこの状況に汗が止まらなくなって、同時に震えも激しくなった。


絶句して夜明さんを見ているお母さんと星蘭。静まり返った空気に息が浅くなった時、夜明さんが私の前に立った。


「何を聞いたんだ?」


背中しか見えないから、夜明さんがどんな表情をしているのかはわからない。


ただ……いつもの優しい声色とは別人のようだった。


地を這うように低く重く、威圧的な声。


「先に言っておくが、俺は敬うべき人間には言葉を選ぶ。だが、お前たちに対しては必要ないと判断した」


敬語は必要ないと言っているのか、夜明さんからは敵意を感じた。