魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

愛されないからといって、ふたりを恨んだことはない。


私にとってはたったひとりのお母さんで、私をここまで育ててくれたのは両親だから。


「そうか……」


あれ……?


いつもの声色と違うことに気づいて、横目で夜明さんの顔を見る。


「夜明さん……?」


どうしたんだろう……なんだか、怒ってる……?


私の返事が不満だったのか、眉間にシワを寄せていた。


「あの、何か気に障るようなことを言ってしまいましたか……?」


「ん? なぜだ?」


「表情が……」


「……いや、なんでもない」


夜明さんの大きな手が、私の頭を撫でてくれた。


「ただ、お前が愛おしいと思っただけだ」


えっ……。


唐突な愛の告白に、顔が赤くなってしまう。