魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

もともと眠りは浅いほうだから、自分がここまで深く眠っていたことに驚いた。私の言葉に、夜明さんは嬉しそうに笑ってくれた。


「着くまでにまだ時間がある。眠っていていいぞ」


「いえ……おかげさまで、眠気もとれました」


もう目も冴えているし、寝すぎたくらい……。


「そうか」


すっと大きな手が伸びてきて、私の肩に置かれる。


夜明さんは癖なのか、隣にいる時はいつも私の肩を抱いていた。


恥ずかしいけれど、夜明さんに触れていると……落ち着く。


赤い顔を見られないように、窓の外に視線を移した。


車窓に流れる見慣れた通学路。ふと違和感を覚えて、恐る恐る口を開く。


「あの、今は私の家に向かってくださってるんですよね……?」


「ああ」