ただ、私が知っている車の内装とは違う。


縦に長い広々とした車内。私たちが座っているのはL字型の広いソファ。ここで暮らせるんじゃないかと思うくらい豪華で、設備が整っていた。


豪華すぎる内装に、萎縮してしまうくらい。


……待って、驚いている場合じゃないっ……。


私、もしかしてずっと寝ていた……?


よく見ると外にはもう夕日が出ていて、キョロキョロと時計を探す。


17時……? 一体私、いつから眠っていたんだろう……。


それに、ここまでは夜明さんが運んできてくれたのかな……?


「すみません……!」


夜明さんから離れて、深く頭を下げた。


私を運ぶなんて、きっと大変だったと思うのに……今日は夜明さんの手を煩わせてばかり……。