魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

『なんだと……? お前の元婚約者なのか?』


祖父は、俺が一度鈴蘭と婚約したことを知っている。


というより、俺は鈴蘭と婚約した時、こいつと生涯を共にすると誓ったため、各所に通達を出した。


もちろんすぐに取り下げたが……婚約の経歴としては残っている。


「はい。一度お話しした、あの卑劣な人間です」


『黒闇神の息子が、そんな女を婚約者に迎えるとは……』


「どうせすぐに破棄されるでしょう」


『いや、どうやらすでに婚約会見の予約と、結婚披露宴の日程についても段取りを進めているらしい。黒闇神の息子の18歳の誕生日に籍を入れると』


何……?


黒闇神の奴、そこまで……。


『一応確認するが……』


祖父が、いつになく真剣な声色になった。