あいつは心の醜い女だ。黒闇神なら……それに気づいてもおかしくない。
にもかかわらず、あいつは鈴蘭に骨抜きにされていた。
あいつも気づかないほど……嘘がうまいとは思えない。
考えれば考えるほどわからないことが増えていく。
……ひとつだけ、ある可能性が浮かび上がった。
もしかすると……。
――俺は何か、とんでもない勘違いをしている……?
いや、違う……俺は間違っていない。
あの男はどうせ鈴蘭の見た目を気に入ったんだろう。どれだけ中身が汚れていようとかまわなかったのかもしれない。
もう、考えるのも疲れた……。
ソファに腰を下ろした時、端末が震えていることに気づいた。

