魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

「また鈴蘭に無礼な態度をとったら、白神家の汚職を全部晒してやるからな。一族ごと滅ぼしてやる」


またほかの者には聞こえないくらいの声で、そう言ってきた黒闇神。


「ここにいる野次馬どももだ。俺の鈴蘭を侮辱してみろ。生き地獄を見せてやる」


今度は周りを牽制するように、響く声で宣言した。


「行こう、鈴蘭」


再び鈴蘭の肩を抱いて、1年生の教室の方向へと歩きはじめた黒闇神。


鈴蘭とほかの奴らも、一緒に廊下の奥へと消えていった。


クソッ……。


頭を上げると、いやでもほかの生徒の視線が視界に入る。


俺はほかの生徒の顔を見ないよう、足早に級長室へと向かった。





ひとりきりになり、近くにあった椅子を蹴り飛ばす。


晒し者にしてやろうと思ったのに……なぜ俺が……。