魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

だから、こいつだって俺のことを恨んでいるはずだ。


それなのに……どうしてこいつが俺をかばうんだ。


普通なら、土下座をさせろと頼み込むはず。


少なくとも俺が鈴蘭の立場であるならそうしただろう。


「……わかった」


鈴蘭に折れたのか、黒闇神が土下座を取り消した。


想定外だ……。


こいつが、他人の言うことを聞くなど……。


俺が想像している以上に、こいつは鈴蘭にご執心らしい。


「せめて謝罪はしろ」


できるなら、謝罪すらしたくない。


そう思いながらも、黒闇神に父のことを暴露されることだけは避けたかった。


「……失礼な態度をとって……申し訳、ございま、せん……」


こいつに、頭を下げるなど……あまりに屈辱的だ。