魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

ギャラリーも増え、周りにいる奴らがことのなりゆきを見守っていた。


鬱陶しい……全員散れ……。


大勢の生徒たちの面前で鈴蘭に恥をかかせてやろうとしたのに……どうして俺が逆の立場に……ッ。


「よ、夜明さん、謝罪はいりません……!」


意外にも、沈黙を破ったのは鈴蘭だった。


「鈴蘭、こいつは一度懲らしめておいたほうがいい」


黒闇神の言葉に首を横に振り、懇願するように見つめている。


なぜだ……?


なぜお前が、俺をかばう?


鈴蘭が俺を裏切ったとはいえ、俺もこいつに相当の仕打ちをした自覚がある。


クラスメイトたちの前で婚約を破棄し、晒し者にしてやった。


俺との婚約が破棄されたあと、こいつがブランで肩身の狭い生活をしていたことも知っている。