魔王子さま、ご執心!②~最強王子と、 甘すぎる溺愛婚約生活が始まる~

なぜか余計な奴らも3人ついてきている。俺は気にせず、奴らに近づいて目の前で足を止めた。


「お前たち、揃いも揃ってなぜ神聖なブランの棟に足を踏み入れている? 原則、別学級へのむやみな出入りは禁止されているだろ」


不愉快だ……俺の聖域にこいつらがいることも、何もかも。


そう思った時、ひとつ疑問が生まれた。


俺は一体、何にここまで腹を立てているんだ?


黒闇神がブランにいること? 黒闇神だけではなく、ノワールの連中が揃ってここにいること?


それとも……。


鈴蘭が、黒闇神に肩を抱かれていること……?


……いや、そうだとしても、こいつは俺を裏切った相手だからという理由だけだ。


他意は、ない。あってたまるか。