恋愛☆マニュアル



「必要、ない?」
「うん。必要ない」


イケメン彼氏に見つめられて、ドキドキしないわけがない。
だけど。
私が彼に恋をしたのは、彼の優しさに触れたからだ。

意外とおしゃべりなところや。
恋愛に対して苦手意識があることも。
不器用なところだって。

そういうのを、ぜんぶ含めて。
私は、彼のことが好きなんだ。


「もし、不安でどうしようもなくなったときは、ふたりで一緒に作っていこうよ」


私の言葉にフッと目を細めた彼。
その表情は、ゾクゾクするほど色っぽい。


「やっぱ、浮田はすげぇな」
「……私って、すごいの?」
「うん。すげぇ、かっこいい」

彼が笑うから、私もつられて笑顔になる。

長続きするとか、しないとか。
そんなの、どうでもいいと思えるくらい。
今、ものすごくドキドキしてる。

「浮田。手、かして」
「……手?」

首を傾げた私の右手に、そっと触れた彼。

トクントクンからドクドク、へ。
リズムが変わると、指先の痺れも大きくなる。