「必要、ない?」
「うん。必要ない」
イケメン彼氏に見つめられて、ドキドキしないわけがない。
だけど。
私が彼に恋をしたのは、彼の優しさに触れたからだ。
意外とおしゃべりなところや。
恋愛に対して苦手意識があることも。
不器用なところだって。
そういうのを、ぜんぶ含めて。
私は、彼のことが好きなんだ。
「もし、不安でどうしようもなくなったときは、ふたりで一緒に作っていこうよ」
私の言葉にフッと目を細めた彼。
その表情は、ゾクゾクするほど色っぽい。
「やっぱ、浮田はすげぇな」
「……私って、すごいの?」
「うん。すげぇ、かっこいい」
彼が笑うから、私もつられて笑顔になる。
長続きするとか、しないとか。
そんなの、どうでもいいと思えるくらい。
今、ものすごくドキドキしてる。
「浮田。手、かして」
「……手?」
首を傾げた私の右手に、そっと触れた彼。
トクントクンからドクドク、へ。
リズムが変わると、指先の痺れも大きくなる。



