「教えてよ」
「言うなら今しかないと思う」
「言って、スッキリしちゃおうよ」
そんな言葉を並べる。
彼の困り果てた顔を見ていたら、また、ふわふわした気持ちになって。
触れたいと思った。
抱きしめたいと思った。
だけど。
さっきみたいに、振り払われるのは耐えられそうにないから。
そうならないようにと、手をきつく握りしめる。
「……浮田に、思ってたのと違うとか、物足りないとか。言われるんじゃないかって不安で。いろいろ調べて、」
だけどうまくいかない、と呟いた彼が大きく息を吐き出した。
「調べた…?なにを?」
「……だから、…いろいろ」
距離感、とか。束縛、とか。頻度、秘訣、だとか。
彼の口から出てくる言葉に、なるほどと、相槌を打つ。
「だから、誘っても一緒に帰ってくれなかったんだ?」
「……まぁ、ね」



