「それが、逆に新鮮で。なんかいいな、って思って。浮田のこと、自然と目で追うようになった。
誰にでも分け隔てなく接してるところとか。自分の意見をハッキリ言えるところとか。かっこいいと思ったよ。好きだ、と思った」
彼の並べる言葉が私をくすぐる。
仔猫を助けたあの日と同じように、体じゅうをくすぐられているみたいな感覚。
だけど、おなかを抱えて笑ってしまうようなものではなくて。ムズムズと。
ただただ、くすぐったい。
恥ずかしさのあまり、視線を逸らしてしまった。
彼は、ドキリとしちゃうようなことも、サラリと言ってのけたり。
自分の気持ちも、ちゃんと伝えられる。
意外とおしゃべりなんだ。
「だったら、こんなふうに。もっと、話してくれてたら、」
「私のこと、好きなの?」って。
「全然、伝わってこないから」なんて。
口に出さずに済んだのに。
「いつも以上に慎重になってるせいだよ」
「……え?」
「浮田のこと、簡単に手放したくないから」



