初めて付き合った彼女は、彼のその後の恋愛に大きな影響を与えたんだ。
それほど大きな存在だということは、彼の表情から見て取れる。
「彼女にフラれてから、空回りっていうか。迷走中、っていうの?そんな感じで。好きになった子じゃなくて、好きになってくれた子となら上手くいくのかも、とか。幼稚な考えで、今まできちゃったんだけど」
肩をすくめた彼の意識が、元カノたちから私に戻ってきた。
真っ直ぐに見つめられると、やっぱり胸の奥のほうが熱くなる。
「ここからが、本題ね」
スンと鼻を鳴らした彼が真剣な表情になるから、私ののどがゴクリと鳴った。
「浮田のことは、前から気になってたんだ」
そんな言葉をサラリと言われても、どう反応したらいいのかわからない。
気になってた、って。
「……どういうこと?」
「浮田って、俺に全く興味なかったじゃん?むしろ、嫌われてると思ったくらい、冷たかった」
「きっ…、嫌ってなんか、ないよ!」
興味がなかった、っていうのは、半分くらいほんとのことだけど。



