恋愛☆マニュアル



初めて付き合った彼女は、彼のその後の恋愛に大きな影響を与えたんだ。
それほど大きな存在だということは、彼の表情から見て取れる。


「彼女にフラれてから、空回りっていうか。迷走中、っていうの?そんな感じで。好きになった子じゃなくて、好きになってくれた子となら上手くいくのかも、とか。幼稚な考えで、今まできちゃったんだけど」

肩をすくめた彼の意識が、元カノたちから私に戻ってきた。
真っ直ぐに見つめられると、やっぱり胸の奥のほうが熱くなる。


「ここからが、本題ね」

スンと鼻を鳴らした彼が真剣な表情になるから、私ののどがゴクリと鳴った。


「浮田のことは、前から気になってたんだ」

そんな言葉をサラリと言われても、どう反応したらいいのかわからない。

気になってた、って。

「……どういうこと?」

「浮田って、俺に全く興味なかったじゃん?むしろ、嫌われてると思ったくらい、冷たかった」
「きっ…、嫌ってなんか、ないよ!」

興味がなかった、っていうのは、半分くらいほんとのことだけど。