「……わぁ……」
午後2時。
私は先輩に拉致され、先輩の家に来ていた。
そして呆然とした。
「でっか……」
デカいのだ。家が。
ガラス張りのビルのような家だ。
いや実際、ビルの跡地なのかも知れない。
(いや何だよ、ビルの跡地って)
自分で自分に突っ込みつつ、平然と入っていく先輩に慌ててついて行く。
巨大な門をくぐると、そこは広い庭だった。
花ではなく、ガラス製の造花が大量に置かれている。
庭の先の玄関は、自動ドアだった…。
(………)
自動ドアの奥に行くと、広がっているのはガラス張りのサンルーム。
「……わぁ……」
その奥にはエレベーター、更に奥にはエスカレーター。
(……やばい……わぁ、以外の感想がでて来ない…)
カルチャーショックに近いものを受けていると、先頭を歩いていた先輩が振り返った。
「このビルは45階まである。家兼父親の仕事場だ。ああ、ちなみに屋上には巨大水槽がある。そこではハンマーシャークを飼っていて…」
スラスラと言いながら、楼先輩は私を見つめた。
「ああ、そうだ。君の部屋を用意させる。それまでは…そうだな、客間で待て。フロア32だ」
「えッ?」
私は瞬きした。
(あのぉ……)
家に帰して欲しいのですが。
「ああ昼食がまだだったな、すまない、すぐに用意させよう」
「えっ…」
私はもう一度瞬きした。
(だから…)
家に帰して欲しいのですが。
楼先輩は気にせず何処かへ電話をかけはじめる。
「ああ、俺だ。今から5分後、昼食を客間に運べ」
(いや誰に電話してるの!?)
…料理人…とかだろうか…
とか何とか思っている間に、エレベーターに入れられてしまった。
「32階」
先輩の声で、エレベーターが動き出す。
ぴったり32階に着くと、エレベーターは音も無く止まり、ドアが開いた。
「こっちだ」
……もう何を言おうが聞いてくれないのが分かったので、諦めてエレベーターを降りて先輩について行った。
案内されたのはまたもガラス張りの部屋だった。
矢張り物凄く広い。
壁にかかった綺麗な時計をみる。
もう3時だった。
(…冷たいおやつ食べたい…)
思わずそう思ってしまう。
と、私の表情を見た先輩が、またも何処かへ電話をかけた。
「俺だ。サングリアとベリーソースのシャーベットを作れ。出来次第客間に持って来い」
言いながら私の頭を撫でる。
「ああ、客人だ…アイスが欲しそうだったからな。良いシャーベットを用意しろ」
(エスパーかよこの人は!?)
思わず驚愕する。
楼先輩はフフ、と笑うと電話を切り、私に言った。
「くれぐれも、出ようなどと思わないように」
そして近くのソファに私を座らせると、
「では、少し出てくる。昼食が来たら食べろ」
と言って出て行った。
重そうな扉がバタン、と閉まる音を聞きながら、私は途方に暮れた。
(どうしよう…)
午後2時。
私は先輩に拉致され、先輩の家に来ていた。
そして呆然とした。
「でっか……」
デカいのだ。家が。
ガラス張りのビルのような家だ。
いや実際、ビルの跡地なのかも知れない。
(いや何だよ、ビルの跡地って)
自分で自分に突っ込みつつ、平然と入っていく先輩に慌ててついて行く。
巨大な門をくぐると、そこは広い庭だった。
花ではなく、ガラス製の造花が大量に置かれている。
庭の先の玄関は、自動ドアだった…。
(………)
自動ドアの奥に行くと、広がっているのはガラス張りのサンルーム。
「……わぁ……」
その奥にはエレベーター、更に奥にはエスカレーター。
(……やばい……わぁ、以外の感想がでて来ない…)
カルチャーショックに近いものを受けていると、先頭を歩いていた先輩が振り返った。
「このビルは45階まである。家兼父親の仕事場だ。ああ、ちなみに屋上には巨大水槽がある。そこではハンマーシャークを飼っていて…」
スラスラと言いながら、楼先輩は私を見つめた。
「ああ、そうだ。君の部屋を用意させる。それまでは…そうだな、客間で待て。フロア32だ」
「えッ?」
私は瞬きした。
(あのぉ……)
家に帰して欲しいのですが。
「ああ昼食がまだだったな、すまない、すぐに用意させよう」
「えっ…」
私はもう一度瞬きした。
(だから…)
家に帰して欲しいのですが。
楼先輩は気にせず何処かへ電話をかけはじめる。
「ああ、俺だ。今から5分後、昼食を客間に運べ」
(いや誰に電話してるの!?)
…料理人…とかだろうか…
とか何とか思っている間に、エレベーターに入れられてしまった。
「32階」
先輩の声で、エレベーターが動き出す。
ぴったり32階に着くと、エレベーターは音も無く止まり、ドアが開いた。
「こっちだ」
……もう何を言おうが聞いてくれないのが分かったので、諦めてエレベーターを降りて先輩について行った。
案内されたのはまたもガラス張りの部屋だった。
矢張り物凄く広い。
壁にかかった綺麗な時計をみる。
もう3時だった。
(…冷たいおやつ食べたい…)
思わずそう思ってしまう。
と、私の表情を見た先輩が、またも何処かへ電話をかけた。
「俺だ。サングリアとベリーソースのシャーベットを作れ。出来次第客間に持って来い」
言いながら私の頭を撫でる。
「ああ、客人だ…アイスが欲しそうだったからな。良いシャーベットを用意しろ」
(エスパーかよこの人は!?)
思わず驚愕する。
楼先輩はフフ、と笑うと電話を切り、私に言った。
「くれぐれも、出ようなどと思わないように」
そして近くのソファに私を座らせると、
「では、少し出てくる。昼食が来たら食べろ」
と言って出て行った。
重そうな扉がバタン、と閉まる音を聞きながら、私は途方に暮れた。
(どうしよう…)



