あの子、かわいい。反対車線を歩く一人の女性に目が止まった。サラサラのロングヘアに白いシャツ。ベージュのスカートにハイヒール。手には赤い鞄を下げてネックレスとブレスレットまでつけている。ほんの5メートルと距離はないはずなのに、とても遠い存在のように感じる。女の子はやっぱり可愛さにあこがれてしまう。それにしても、私と同じような服を着ている。スカートはめったに履くことがないけれど、あのシャツは似たようなものを持っている。思わず足を止める。そんな人だった。
家に帰って自室に籠もると、早速買ってきた本を読んでみた。ベッドの上で体育座りをして、早速本を開く。家には本棚が2つ埋るほど私は本が好きだ。新品の本を開けるときはワクワクが止まらない。
気がつけば本の半分を読み終えていて、これ以上読むと学校で読む分が無くなるので本を閉じた。窓からは夕日が差し込んでいる。窓の位置的に夕日をきれいに見ることができる。そんな夕日に見惚れて、私は吸い込まれるように外へ出た。自分まで夕焼け色に染まりそうな空間が今日本全体を埋め尽くしているとかんがえると幻想的だ。梅雨前とは思えないほどカラッとしてて、どこまでも空がつづている。
…ヤッパリ隣が気になる。あの部屋に、同じ幼稚園だった藤本葵くんが住んでる。あの部屋に、とても仲の良かった人が住んでる。よくある恋愛小説の展開だとここから色々な展開が起こって最終的に結ばれるのがお決まりの展開。でもそう上手くいかないのが人生。いつか打ち解けれればいいなって思う。昔見たいに話したりしたいけれど、向こうは年頃の男の子。もちろん私も思春期。異性の目は互いに気にする。だからそうとまではいかなくても、仲良くなりたい。
隣の部屋からガラガラと音が聞こえて、耳と同時に顔を向けると、葵くんが出てきていた。手にはなにやらかごを持っているから洗濯物を干しに来たのかもしれない。
何か、かける声は。隣人として挨拶なしって、いいのかな。でも向こうは気づいてなさそう…。
気づいてないふりで、私は柵にもたれかかる。
「気づいてたろ、今」
「…はい」
思わず視線を向けると葵くんら洗濯物を干しながら、目だけ時折こっちを見ている。
わたしは本能で目をそらした。洗濯物を干してるってことは、下着類もあるかもしれない。同性なら百歩譲って、異性の下着を見るなんてとんでもない。
「どした?」
「い、いやその、し、下着とかあるかも…って」
「隣にクラスメイトの女子が住んでるのに堂々と下着干すやつがどこにいるんだよ。安心しろ。下着とか肌着は全部中だから」
葵くんは呆れたようにため息をついた。
家に帰って自室に籠もると、早速買ってきた本を読んでみた。ベッドの上で体育座りをして、早速本を開く。家には本棚が2つ埋るほど私は本が好きだ。新品の本を開けるときはワクワクが止まらない。
気がつけば本の半分を読み終えていて、これ以上読むと学校で読む分が無くなるので本を閉じた。窓からは夕日が差し込んでいる。窓の位置的に夕日をきれいに見ることができる。そんな夕日に見惚れて、私は吸い込まれるように外へ出た。自分まで夕焼け色に染まりそうな空間が今日本全体を埋め尽くしているとかんがえると幻想的だ。梅雨前とは思えないほどカラッとしてて、どこまでも空がつづている。
…ヤッパリ隣が気になる。あの部屋に、同じ幼稚園だった藤本葵くんが住んでる。あの部屋に、とても仲の良かった人が住んでる。よくある恋愛小説の展開だとここから色々な展開が起こって最終的に結ばれるのがお決まりの展開。でもそう上手くいかないのが人生。いつか打ち解けれればいいなって思う。昔見たいに話したりしたいけれど、向こうは年頃の男の子。もちろん私も思春期。異性の目は互いに気にする。だからそうとまではいかなくても、仲良くなりたい。
隣の部屋からガラガラと音が聞こえて、耳と同時に顔を向けると、葵くんが出てきていた。手にはなにやらかごを持っているから洗濯物を干しに来たのかもしれない。
何か、かける声は。隣人として挨拶なしって、いいのかな。でも向こうは気づいてなさそう…。
気づいてないふりで、私は柵にもたれかかる。
「気づいてたろ、今」
「…はい」
思わず視線を向けると葵くんら洗濯物を干しながら、目だけ時折こっちを見ている。
わたしは本能で目をそらした。洗濯物を干してるってことは、下着類もあるかもしれない。同性なら百歩譲って、異性の下着を見るなんてとんでもない。
「どした?」
「い、いやその、し、下着とかあるかも…って」
「隣にクラスメイトの女子が住んでるのに堂々と下着干すやつがどこにいるんだよ。安心しろ。下着とか肌着は全部中だから」
葵くんは呆れたようにため息をついた。


