ちょうど先生が1曲歌い終えたところでノックをして、ドアを開けた。
「おぉ、どうしましたか? 涼風さん」
窓の外の方を向いていた先生は、さわやかな表情でこっちを見た。
「あ、あの、実は生物でちょっと分からない所がありまして……」
「最近涼風さんは授業中も熱心に先生のお話も聞いてくれているし、今もこうして来てくれて。頑張ってますね!」
先生、ごめんなさい。
実は熱心にお話を聞いていたのではなくて、私の心の中にある漫画眼鏡を通して真剣に先生を見ていただけなのです。
先生が着ている白衣が魔法使いが着る白いローブに見えてきて、イケメン魔法使いだなって思いながら色々妄想しちゃってたんです。
なんてことは、直接言えるはずもなく。
私は特に返事はせずに笑顔でごまかし、鞄から生物のノートを取り出した。
ノートを開き、今日授業でやった内容の質問をする。
せっかく教えてくれているのに、先生の顔が近くて、ドキドキしちゃって、全然頭に内容が入ってこない。
なんか、先生は眼鏡をかけているんだけど、その眼鏡の奥の瞳が綺麗でみとれてた。
「……って事です。涼風さん、分かりましたか?」
先生のその言葉で脳内が現実に戻ってきた。
「はい、分かりました! ありがとうございました!」
ノートを鞄にしまいながら、今思い出したかのような感じで先生に質問した。
「あ、そうだ! 私、部活作りたいんですけど……」
先生はふんわり微笑み、こっちを見ている。
「顧問になって欲しいです!」
「えっ? 顧問って? 部活の?」
「はい、そうです」
「何部を作りたいの?」
「映画部なんですけど……」
「映画部かぁ。お芝居をする部は演劇部もあるけれど、それとは違うのかな?」
「演劇部あるんですか?」
演劇部……部活紹介に書いてあったの見逃してたなぁ。
うーん……。でも演劇部って舞台だから、映画とはまた違うのかな?
「舞台……。私がやりたいのは映像だからちょっと違うかもです」
でも、コラボとか、ありかな?
「そっか、ちなみに部を設立するには最低メンバー5人必要なんだけれど、5人いるの?」
「これから集めます!」
「でも、どうして映画部を?」
「えっと、この学園をとにかく盛り上げたくて!」
「おぉ、どうしましたか? 涼風さん」
窓の外の方を向いていた先生は、さわやかな表情でこっちを見た。
「あ、あの、実は生物でちょっと分からない所がありまして……」
「最近涼風さんは授業中も熱心に先生のお話も聞いてくれているし、今もこうして来てくれて。頑張ってますね!」
先生、ごめんなさい。
実は熱心にお話を聞いていたのではなくて、私の心の中にある漫画眼鏡を通して真剣に先生を見ていただけなのです。
先生が着ている白衣が魔法使いが着る白いローブに見えてきて、イケメン魔法使いだなって思いながら色々妄想しちゃってたんです。
なんてことは、直接言えるはずもなく。
私は特に返事はせずに笑顔でごまかし、鞄から生物のノートを取り出した。
ノートを開き、今日授業でやった内容の質問をする。
せっかく教えてくれているのに、先生の顔が近くて、ドキドキしちゃって、全然頭に内容が入ってこない。
なんか、先生は眼鏡をかけているんだけど、その眼鏡の奥の瞳が綺麗でみとれてた。
「……って事です。涼風さん、分かりましたか?」
先生のその言葉で脳内が現実に戻ってきた。
「はい、分かりました! ありがとうございました!」
ノートを鞄にしまいながら、今思い出したかのような感じで先生に質問した。
「あ、そうだ! 私、部活作りたいんですけど……」
先生はふんわり微笑み、こっちを見ている。
「顧問になって欲しいです!」
「えっ? 顧問って? 部活の?」
「はい、そうです」
「何部を作りたいの?」
「映画部なんですけど……」
「映画部かぁ。お芝居をする部は演劇部もあるけれど、それとは違うのかな?」
「演劇部あるんですか?」
演劇部……部活紹介に書いてあったの見逃してたなぁ。
うーん……。でも演劇部って舞台だから、映画とはまた違うのかな?
「舞台……。私がやりたいのは映像だからちょっと違うかもです」
でも、コラボとか、ありかな?
「そっか、ちなみに部を設立するには最低メンバー5人必要なんだけれど、5人いるの?」
「これから集めます!」
「でも、どうして映画部を?」
「えっと、この学園をとにかく盛り上げたくて!」



