☆。.:*・゜

裏の世界トップ、刀が似合う
東条先輩

冷静、弓とか手裏剣?
蓮見くん

年上ハイスペ癒し、魔法!
結城先生 

裏あり王子、洋風の騎士様
高瀬くん

のんびり姫、和風
珠洲島くん

内容は、姫がさらわれて助ける感じ?

☆。.:*・゜


「僕が、姫?」

 珠洲島くんが首をかしげた。
 
「雑だなこれ……」
 
 東条先輩が眉を寄せる。
 メモ、簡単すぎたかな?

 蓮見くんと先生は無言。

「うーん、こっから話を作っていくのか……まぁ、ちょっとは変わっちゃうかもしれないけれど。何とかなるでしょ」

 不安だったけれど、高瀬くんが明るくそう言ってくれた。

 それから文化祭実行委員会の時に、東条先輩が映画の計画を委員のメンバーに伝えてくれた。賛同してくれたみたいで、文化系の部活のみんなも協力してくれることになった。

賛同してくれたのは、周りから信頼されている東条先輩が映画に直接関わるからって理由が一番大きいと思う。あと、他のイケメンたちも参加するから、盛り上がりそうだねって、会議の時に言われたらしい。

 本当にイケメンたちのお陰。
 何回も「ありがとう」ってお礼が言いたい。

 高瀬くんが全体の物語を具体的に考えて文芸部と演劇部、そして私とも話し合い、台本も無事に完成された。イケメンたち以外の役もキャストが決まり、衣装や小道具とかの準備も出来た。


 妄想が現実にどんどん近づいて……どうなるんだろう。

 
 そしてついに、夏休みが来た。