「夏休み前には台本や衣装、小道具や撮影場所とか……全部準備しておきたい感じだね。そして各自セリフも覚えて、休みに入ったらすぐ撮影入りたいかな? 編集とかもあるから時間に余裕を持って、早めに進められたらいいよね……」

 みんなのスケジュールをまとめてある表を見つめながら高瀬くんが言った。

「そうだな。7月下旬までに準備か……。こないだ異世界ファンタジーの話はチラッとしてたけど、まずは具体的にどんなストーリーにするかとかを決めればいいのか?」

 東条先輩がそう言うと、私は準備しておいたメモ紙を机の真ん中に置いた。

「こういう風にしたいなって考えながら書いたメモ紙です!」

 イケメンたちはまじまじとそのメモ紙を見つめた。

 すごく緊張してきた。イケメンたちはこれを見てどう思うんだろう……。

 メモ紙には、それぞれが似合いそうな役や、こんな話の流れがいいなぁとか簡単に書いてある。ちなみにメモはこんな感じ。