「さて、会議を始めるか……まずは、机と椅子を並べよう」
東条先輩のひとことでみんなが動き出す。本当は私がもっと積極的に進行したらいいのだと思うけれど、仕切るのとか慣れてなくて……。
「東条先輩、本来なら言い出した私が仕切らないといけないのに……ありがとうございます」
「別にお礼とかいいよ、仕切るの得意だし。さっさと作戦たてるぞ」
「はい!」
東条先輩のこと、最初はただ怖い人だと思っていたけれど。先輩は暴走族の総長や生徒会長もやっていて。
関わるようになってから、周りが東条先輩についていく理由が分かってきた。すごく頼りになって、実は優しくて。私もついていきたいって素直に思える。
旧美術室の後ろにまとめて置いてあった長い机をひとつ、まず真ん中辺りに横向きに置き、それから椅子を6つ並べた。
珠洲島くんが前側の一番窓側の椅子に座った。そしてその横には高瀬くん、結城先生が並んで座る。向かい側には東条先輩、私、蓮見くんの順に並んで座った。
ついに本格的に撮影の話し合い。
ドキドキしてきた――。
東条先輩のひとことでみんなが動き出す。本当は私がもっと積極的に進行したらいいのだと思うけれど、仕切るのとか慣れてなくて……。
「東条先輩、本来なら言い出した私が仕切らないといけないのに……ありがとうございます」
「別にお礼とかいいよ、仕切るの得意だし。さっさと作戦たてるぞ」
「はい!」
東条先輩のこと、最初はただ怖い人だと思っていたけれど。先輩は暴走族の総長や生徒会長もやっていて。
関わるようになってから、周りが東条先輩についていく理由が分かってきた。すごく頼りになって、実は優しくて。私もついていきたいって素直に思える。
旧美術室の後ろにまとめて置いてあった長い机をひとつ、まず真ん中辺りに横向きに置き、それから椅子を6つ並べた。
珠洲島くんが前側の一番窓側の椅子に座った。そしてその横には高瀬くん、結城先生が並んで座る。向かい側には東条先輩、私、蓮見くんの順に並んで座った。
ついに本格的に撮影の話し合い。
ドキドキしてきた――。



