蓮見くんは家で猫ちゃんを飼っているらしかった。しかも2匹。

 だから抱っこが上手なのかな?

 人懐っこい猫のお陰で場はなごみ、みんなは猫ちゃんと遊んで和気あいあいとした雰囲気。

 ――あぁ、イケメンたちが猫とおたわむれになられている。

 もう、これだけで映画のような感じ。まぼろしのキラキラ模様も見えてくる。ずっと24時間眺めていられる……そう考えながらぼんやりしている時だった。

「あ、あぁ、これは……なんてことを」

 結城先生が頭を抱えながら入ってきた。

「どういうことですか? ここは立ち入り禁止ですよ」

 先生が私の顔をじっとみる。
 ムッとして怒っているお姿もカッコイイ。

 ちらっと猫とおたわむれになられているイケメンたちを見た。

 眩しいイケメンたちの笑顔が尊い。

 彼らが責められてはいけない。
 笑顔を奪っては、いけない。

 私は覚悟を決めた。

「わ、私がここにみんなを誘いました!」

 嘘ついちゃったから先生と目を合わせられなくて私はうつむいた。

「涼風さんが?」
「は、はい……」

 ちらっと視線だけ動かし先生を見た。