「いらっしゃいませー」


あれから俺はここでバイトをしている。


最初は不純な(笑)動機で始めたけど。


結構、俺に合ってるみたいで。

楽しい。


しかも、あの人と一緒にいられる。

まぁ、それが最大の楽しみなんだけど。


「冬真くん」


俺の名前を呼んでくれる事が、こんなにも嬉しいなんて。


「何?羽菜さん」


俺も、名前で呼んでるし。




…だけど


二年の年の差は変わるわけじゃなく。


羽菜さんはやっぱり年上なわけで。


なんだか、弟みたいな扱い…?



……ちょっと凹むかも。