「俺、結菜のこと好きなんだ、!」

(えっ…!?)
「本当はずっとずっと前から好きで結菜以外考えたこともなかった。
困らせないように言うの諦めようと思ってたけど。」
衝撃の告白に固まってしまう。

「結菜の口から龍基のことが好きだって聞いて負けたって認めた。
でも、結菜を泣かせるようなやつなら今すぐやめてよ。俺の方が結菜のこと知ってるし、
結菜を絶対悲しませない自信がある。」

少し間を置いてふーくんは続ける。
「俺の彼女になってくれませんか。」
目の前で頭を下げるふーくんは明らかにいつもと違くて。

私のことを大切に思ってくれてたんだなと嬉しくなる。

(もちろん、私もふーくんのこと大好きだよ…。でも、ふーくんの言う『好き』とはまた違うんだよね。)
どれだけ悩んでも、やっぱり私は龍基くんのことが好きなんだ。
はっきり気づいた今、言うことはひとつ。
「ごめん。ふーくんの気持ちには答えられない。私はやっぱりカッコよくて優しくて
強引だけど一緒にいて幸せな龍基くんが好きなんだ。」