「いいよ。なんでもしてくれるんだよね。」
「…うん。」


もう覚悟は決まってる。
雑用係でもする。

 

あたしは、アンタよりも覚悟を決めることができる人間だから。



「位置について、よーい、、、、、」
「どんっっっ!」

私は懸命に走る。
アンタはちょっとあたしよりも前。

カーブに差し掛かった所。

どん!

アンタがころんだ。
「大丈夫?」
「むり。」
「どこがいたいの?というか、どこぶつけた?」

「足。だけど、少し安静にしてたら大丈夫。
ほらもう大丈夫」
するとアンタはニッと笑うと、
「心配してくれてありがと」

たたたた…
あ。抜かされた、
あ、ゴールした。




          ま
          け  
          た


「はい、一ノ瀬の負け(笑)」