遥もそれを受け入れて、頷いてくれたのに
何も知らない外野たちが、必要以上に球を投げてきた
耐えられなかった
彼女には、生きろなんて言っといて、私は無理だった。
「ごめ、ね…」
「遥が謝ることじゃない!!」
必死に声を上げても、届かない
側に、いるのに
手をつなげる距離にいるのに、手を繋げない
頭をなでてあげられる距離にいるのに、なでてあげられない
涙を拭ってあげれる距離にいるのに、涙を拭ってあげられない
言葉をかけてあげられる距離にいるのに、届かない
「どうして、遥が謝るの…どうして、どうして私は……っ」



