短編集

ガチャ

あの日から変わらない家。
大っ嫌いな家。



ここに、アイツがいる。




「……なんの音?」
彼女の母が、出てきた。


「えっ…ま、まさか……」
「そう。そのまさか。あなたの大っ嫌いなあなたの娘です。」

「なっ、何しに来たのよっ!」
「何って…あなたを殺すためですよ?」
「えっ…?」

えっ…?じゃないよ?
本当。今からあんたを殺すから。




「……な、なんの冗談?」
「………冗談に聞こえる?本気よ。」

「なっ…」
何が なっ… よ。

「まぁ、良いわ。今すぐ殺すし。」