「ははっ、理解が早い餓鬼で助かるよ。
 さぁ、凜。早く殺れ。お前には…守るものがあるのだろう?」


「私は…れいを…」
「いいよ、凜」



「え?」











「…死ぬのはやっぱ怖いけどさ、俺、凜のためなら死ねるよ。
 自分が死ぬことより、凜が苦しむのが嫌だ。俺が死んだら、凜は独りになるけど…
 でも、守るものがあるんだろ?だったら凜は、きっと独りじゃないよ。
 俺には親がいないし、友達って呼べるような奴もいない。
 俺には凜しかいないから、凜が死ぬくらいなら、俺が死ぬよ。」




「なんで、私が、、死ぬって…」