人妻なんてチョロいと思ってたオレが女子高生にハメられた話

「いくよー!」


ガコン…
ガー…ガー…ガー…


「オー…なかなかいいじゃん」


「でしょ!」


ガコン…
ガー…ガー…ガーーー…


七瀬が得意気な顔でオレにピースした


「調子乗ってるとケガするからな」


「大丈夫、大丈夫…」


ガー…ガーーー…ガーーー…


「星田に見せたかったんだ」


「よそ見すんなよ!」


ガーーー…ガーーー…


「教えてくれてありがとう
星田先輩!」


ガー…ガーーー…ガーーー…


「七瀬、スケボー教室、卒業しまーす!」


「先輩とか、卒業とか、なんなんだよ?」


卒業って
もぉ教えなくていいってこと?


オレに迷惑かけないように
七瀬ひとりで練習してた?


「星田、ありがとね
楽しかった」


ガーーー…


なんなんだよ

もしかして最後ってこと?


「きゃ!」


オレの前を通る七瀬を
咄嗟に抱きしめた


「ちょっと…星田…
あぶない…ケガするよ」


う、まだ腰にくる…


「星田…私、転んでないよ」


「うん…」


「離してよ」


離したら
もぉ七瀬がいなくなる気がした


抱きしめた七瀬を離せなかった


「星田…?どーしたの?
私、大丈夫だよ」


「絶対離さないでねって言ったの
七瀬だろ」


星田絶対離さないでね!
絶対、手掴んでてよ!


七瀬
そぉ言ってたじゃん


オレから離れないでよ


「言ったけど…」


オレの腕の中で
七瀬が熱くなるのがわかる


オレの部屋の匂いより
少し甘くて優しい匂い


脈が早くなって
オレの鼓動と重なる


他の人と抱き合う時と
ぜんぜん違う


なんだろう…
この気持ち


なんか
いい雰囲気になってね?


「七瀬
オレ、大丈夫だから…
オレに迷惑掛けたとか思ってんなら
そんなこと気にしなくていいよ
また一緒にスケボー…」


「星田…
あの人達のことも
こーゆーふうに抱きしめてるの?」


「え…」


また一緒にスケボーしようよ


オレの言葉を最後まで聞かずに
七瀬が口を開いた


七瀬
何言ってんの?

あの人達って…?


「星田、不倫してる?
一緒に食べに来た人とか…
年上の女の人とホテルから出てくるところ
前に見掛けた」


「え…」


「え、じゃなくて…」


バレてる


「星田、離して…」


「うん、ごめん…」


オレに七瀬抱きしめる権利はなかった


死んだ