御曹司くんは素直になれない





「柚葉、ごめん」



「な…、何について私、謝られちゃった?

 もしかして……私をふったこと?

 あれはもう
 気にしなくていいから……」



だから

オマエのことなんてふってないし。




「俺、勘違いしてた」



「えっ?」



「金さえあれば柚葉が欲しいものは
 なんでも買ってやれると思ってた」



柚葉の誕生日に

欲しいものをプレゼントすれば

俺のことを好きになってくれるかもって

期待してた。




「でもさ
 オマエの一番欲しいものって
 俺の気持ちだろ?」



「……」



「俺の想いを、言葉で伝えて
 欲しかったんだよな?」