御曹司くんは素直になれない




「そんな大きな声出さなくても
 聞こえてるっつうの」



「だって玲くん。
 何にも返事してくれないから
 心配になっちゃったんだもん。

 それで、いきなり電話なんて
 どうしたの?」



まぁ

柚葉が疑問形で聞いてきたのも

当たり前だよな?



俺らのやり取りなんて

いつもメッセージを送り合うだけだし。



うわっわわっ、、、!!


俺らが電話で話すの、初めてじゃね?



電話記念日?

今日が?

今、この瞬間が?



あとで手帳に、メモっとこうっと。




「私にメッセージを送ろうと思ったのに
 間違えて電話かけちゃったとか?」



「違うし」



「じゃあ、なぁに?」



うわぁぁぁぁぁぁ。


すっげー緊張するけど、覚悟を決めないと。



柚葉に勘違いされたままじゃ

絶対に嫌だしな。