御曹司くんは素直になれない




高校から帰ったら俺に

自由時間なんてものはほとんどない。



将来、父親の会社を継ぐため

マナー・経営・教養

その他もろもろ

俺は必死に詰め込んでいる。



車で送り迎えをしてもらえば

朝だって30分は長く

寝ていられるのは、確実。



でもさ


自分の睡眠時間を削ってでも

俺は柚葉と一緒にいたいんだよ。



嫌じゃんか。


俺以外の男が

柚葉の隣を陣取って

登下校するとかさ。




無邪気に微笑む、柚葉の横顔は

俺だけが独占したい。



今だけじゃない。



高校を卒業してからも。

社会人になってからも。



できれば

死ぬまでずっとずっと……



柚葉の隣は

俺だけのものでいさせて……