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「……ねぇ、わいちゃん」

「ほへ?」

「ちょっと、いい?」


チラっと、帷くんはいち子をみた。

「わいちゃん、借りるね」


少し驚いた顔をしていたけど、直ぐに返答していた。

「どうぞ、どうぞ!」


「ありがとう」と、いち子にお礼を言う。

「じゃ、行こうか」



私と帷くんは、再び教室をでた。

授業が、始まるのに……これは、おサボりですね。間違えなく。


着いた場所は、誰もいない所。


朝来た場所だ。


「ここなら、誰も来ない」


帷くんは、私の顔に近づいて……


ちゅ


キスをした。


これは……どんな、風の吹き回し……ですか?

帷くん。



「ねぇ、わいちゃん」

「ん?」

「アイドルと、禁断の恋……しよ?」