「瑠璃ちゃん! ほんとのほんとに、宇宙人に会えるの?」

 未来ちゃんは、朝からもう大興奮だ。

 昨日の夜、電話でマートのことを話して、今日、会わせるという約束をしているからだ。

「未来ちゃんが言ってたことは、本当だった! コンビニの駐車場に着地したんだって」

 音楽室から教室に戻る廊下を歩きながら、未来ちゃんと二人で盛り上がっていた。

「やっぱり、本当だったんだ! 瑠璃ちゃんに信じてもらえて嬉しい!!」

「うん!」

(未来ちゃんは、私がマートの話をした時、すぐに信じてくれた。私は、未来ちゃんを少し疑っていたのに……)