木製のドアを開けると、ポチがサッと先に入っていった。
 白いラックの上に赤いランドセルを置いて、ベッドにダイブする。

「はぁ〜、疲れた〜っ」

 ポチも、床に寝転がった。

「ねぇ、ポチ! UFOって、本当に居ると思う?」

「ワンッ」

 一応、私が話し掛けると、律儀に応えてくれる。

 その時、ポチの向こうにヒラッと落ちている布が目に入った。

「あっ、忘れてた!」

 慌てて起き上がり、その布を拾い上げる。

「公園に行けば、あのマートっていう子に会えるかなぁ……」

 七色の輝きは、昨日よりも若干弱くなっている。