群青(ぐんじょう)色に広がる空の奥から、無数の星屑達がキラッキラッと降ってくる。

「あっ、また見えた!」

 まるで、光のショーを見ているようだ。

 私、天宮(あまみや)瑠璃(るり)は、流星群がよく見えるといわれている高台の公園に立っていた。
 いつも静かな夜の公園が、多くの人で賑わっている。

「だから、言っただろ! ここが、一番よく見える場所なんだって」

 ドヤ顔で自慢しているのは、遠い親戚で同じ小学五年生の宇山(うやま)(しょう)。私は、翔ちゃん! と呼んでいる。

「それ、私が教えてあげたんだよ!」

 翔ちゃんとはなんでも言い合える。けれども、こんな些細なことから時々喧嘩にもなる。

「ワンワンッ!」

 愛犬ポメラニアンのポチと、

「ウーッ、ワンッ!」

 翔ちゃんが飼っているフレンチブルドックのバンも一緒だ。

 それにしても、誰かが操作しているとしか思えない。
 神様? それとも……、宇宙人?