神門君の溺愛は、365日全然止みません!


自分から倒れておいて、泣く自分は情けない。

小さな事で泣いてしまうこの体質というかなんというか。

これは本当にデメリットでもある。


「あ、あのっ」

「だーい丈夫。結弦は気にしてないよ」


顔を上げるとまたまた綺麗な美青年さん。

う〜〜〜


「気にして…ないですかっ?」

「平気だよ。お友達も心配してるよ」


お友達?

振り返ると千真希ちゃん。


「大丈夫?」

「ち、千真希ちゃーん。」


し、死んじゃうかと思った〜

泣きじゃくりながら千真希ちゃんに抱きつく。


「うちの恋雪がすいません。雪っ。いこ?」

「うんっ…」


くるっと方向回転して、教室に戻る。