自分から倒れておいて、泣く自分は情けない。
小さな事で泣いてしまうこの体質というかなんというか。
これは本当にデメリットでもある。
「あ、あのっ」
「だーい丈夫。結弦は気にしてないよ」
顔を上げるとまたまた綺麗な美青年さん。
う〜〜〜
「気にして…ないですかっ?」
「平気だよ。お友達も心配してるよ」
お友達?
振り返ると千真希ちゃん。
「大丈夫?」
「ち、千真希ちゃーん。」
し、死んじゃうかと思った〜
泣きじゃくりながら千真希ちゃんに抱きつく。
「うちの恋雪がすいません。雪っ。いこ?」
「うんっ…」
くるっと方向回転して、教室に戻る。



