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怒涛の1日が終わる。
ほんの数時間前まで煌々と輝いていた太陽が沈み、空には三日月が現れた。
その三日月のわずかな光だけを頼りに私は慣れた道を1人で歩いていた。
龍に会う為に。
「はぁー。疲れた」
今日1日で本当にいろいろなことがありすぎた。
何故かうちの学校に龍と暁人らしき職員が新しく赴任してきたし、何より姫巫女が現れてしまった。
そもそも姫巫女って蒼じゃないと見つけられないはずだったよね?
それなのにどうしていきなりあんな場所に現れたんだろう?
しかも1人で。
弱い妖まで引き連れて。
『神様』
心の中で神様を呼んでみる。
『はい』
すると神様は珍しく、そんな私の声に答えてくれた。
『…珍しいね。すぐに答えてくれるなんて』
『まぁ、今朝あなたに注意されましたからね。それにいろいろと想定外のことが起こりましたから。私もあなたと現状について話がしたかったんですよ』
『そっか…』
神様の想定外のこととは私が疑問に思っている今日の出来事のことなのだろう。
1度目の今頃にはなかった大きな出来事だ。



