2度目の人生で世界を救おうとする話。後編





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その後私は琥珀に「授業に出る気になれない」と言われて誰もいない校舎裏に琥珀と2人でやって来ていた。



「ん」



無表情にそう言って琥珀が先ほど道中に買っていた冷たいミルクティーを私に渡す。
それを私は「ありがとう」と言って受け取った。

まさか私の飲み物だったとは。
琥珀にしては珍しく甘いものを買ったなとは思ってたけど。



「琥珀はいらないの?」



ミルクティーを一口飲んだ後、一応琥珀に確認してみる。



「気分じゃない」

「そう」



いつも通りの無表情で断る琥珀にそうだろうな、と私は1人納得した。
琥珀はお茶とかを好んで飲むタイプだ。
あまり好んで甘いものを飲む姿は見たことがない。



「琥珀、さっきはごめんね」



私の横でぼーっと空を見ている琥珀に私は先ほどのことを謝罪する。
私のせいではないとはいえ、琥珀をくだらないことで嫌な気分にさせてしまった。



「何で謝る。俺がやりたくてやったことだ」



落ち込んでいる私に琥珀が優しく声をかける。
その瞳は未だに空を見つめたままだ。
無表情だが、私を気づかっている気持ちは伝わってくる。



「…俺が前に言ったことを覚えているか」

「前に言ったこと?」



空から私に視線を移した琥珀に私は首を傾げる。
琥珀に前に言われたことって一体なんだろうか?
何か重要なことでも言われただろうか?